継続する力
2013年02月28日
いいなぁと思った記事があったので紹介します。
〜イチロー選手の目標設定術〜
奥村幸治(NPO法人ベースボールスピリッツ理事長、宝塚ボーイズ監督)
彼は「こんな心境で試合に臨みたいんです」と言う。「どんなに好きな野球でも、毎日続けていると、もう疲れた、きょうは嫌だなと思う時ってないですか? そうなっては、自分の能力って絶対に発揮できないですよ。バットが持ちたくて持ちたくてしょうがないそういう心境で、僕は試合に臨みたいです」
そして彼はこう後を続けた。「初めてお父さんとキャッチボールした時、どんな気持ちになりましたか? またやりたいなと思ったでしょ。その気持ちなんですよ。そういう気持ちが自分でしっかりつくれれば、絶対に技術って向上していくと思いますよ」
彼と初めて出会ったのは、私が20歳、彼が19歳の時だった。初めてそのバッティングを見た時、年下にこんなに凄(すご)い選手がいるのかと舌を巻いたが、最も驚いたのは、彼が一軍に上がってきてからのことだった。
「奥村さん。“目標”って高くし過ぎると絶対にダメなんですよね。必死に頑張っても、その目標に届かなければどうなりますか? 諦(あきら)めたり、挫折感を味わうでしょう。それは、目標の設定ミスなんです。
頑張ればなんとか手が届くところに目標を設定すればずっと諦めないでいられる。そういう設定の仕方が一番大事だと僕は思います」
二軍時代のイチロー選手は、マシン相手に数時間の打撃練習をしていたが、普通の選手に同じことをやれと言っても、それだけの時間、集中してスイングすることはできない」
それがなぜ彼には可能なのかといえば、私はこの「目標設定の仕方」にあるのではないかという気がする。イチロー選手には自分にとっての明確な目標があり、その日にクリアしなければならない課題がある。その手応えをしっかりと自分で掴(つか)むまで、時間には関係なくあり続けるという練習のスタイルなのだ。
私が彼の基盤として考えるもう一つの要素は、継続する力、つまりルーティンをいかに大切にしているかということである。
ある時、イチロー選手にこんな質問をしたことがあった。
「いままでに、これだけはやったな、と言える練習はある?」
彼の答えはこうだった。「僕は高校生活の3年間、1日たった10分ですが、寝る前に必ず素振りをしました。その10分の素振りを1年365日、3年間続けました。これが誰よりもやった練習です」
私は現在、少年野球チームの監督を務めているが、それと比して考えてみると、彼の資質がいかに特異なものであるかが良く分かる。
例えば野球の上手な子にアドバイスすると何をやってもすぐできるようになる。下手な子はなかなか思うようにいかない。
ところで、できるようになったうまい子がいつの間にかその練習をやめてしまうのに対し、下手な子は粘り強くそれを続け、いつかはできるようになる。そして継続することの大切さを知っている彼らは、できるようになった後もなお練習を続けるため、結局は前者よりも力をつけることが多いのである。
その点、イチロー選手は卓越したセンスを持ちながらも、野球の下手な子と同じようなメンタリティーを持ち、ひたすら継続を重ねる。私はこれこそが、彼の最大の力になっている源ではないかと思う。
2000年に結成した私の少年野球チームは当時9名の部員だったが、現在百名を越える数になり、その中から多くの甲子園球児が生まれていった。現在、プロで活躍している田中将大(まさひろ)投手もその一人である。
彼らには自分がイチロー選手から学んだことを折りに触れては話し、野球に取り組む姿勢としてそれを生かしてほしいと伝えてきた。
自分で目標をもち、それに向けての継続を怠らなければ、必ず次の段階へと自分を押し上げていくことができる。そしてそれは、人生を生き抜く力にも繋がっていることを、野球を通して伝えていければと考えている。
【「致知」より 】
〜イチロー選手の目標設定術〜
奥村幸治(NPO法人ベースボールスピリッツ理事長、宝塚ボーイズ監督)
彼は「こんな心境で試合に臨みたいんです」と言う。「どんなに好きな野球でも、毎日続けていると、もう疲れた、きょうは嫌だなと思う時ってないですか? そうなっては、自分の能力って絶対に発揮できないですよ。バットが持ちたくて持ちたくてしょうがないそういう心境で、僕は試合に臨みたいです」
そして彼はこう後を続けた。「初めてお父さんとキャッチボールした時、どんな気持ちになりましたか? またやりたいなと思ったでしょ。その気持ちなんですよ。そういう気持ちが自分でしっかりつくれれば、絶対に技術って向上していくと思いますよ」
彼と初めて出会ったのは、私が20歳、彼が19歳の時だった。初めてそのバッティングを見た時、年下にこんなに凄(すご)い選手がいるのかと舌を巻いたが、最も驚いたのは、彼が一軍に上がってきてからのことだった。
「奥村さん。“目標”って高くし過ぎると絶対にダメなんですよね。必死に頑張っても、その目標に届かなければどうなりますか? 諦(あきら)めたり、挫折感を味わうでしょう。それは、目標の設定ミスなんです。
頑張ればなんとか手が届くところに目標を設定すればずっと諦めないでいられる。そういう設定の仕方が一番大事だと僕は思います」
二軍時代のイチロー選手は、マシン相手に数時間の打撃練習をしていたが、普通の選手に同じことをやれと言っても、それだけの時間、集中してスイングすることはできない」
それがなぜ彼には可能なのかといえば、私はこの「目標設定の仕方」にあるのではないかという気がする。イチロー選手には自分にとっての明確な目標があり、その日にクリアしなければならない課題がある。その手応えをしっかりと自分で掴(つか)むまで、時間には関係なくあり続けるという練習のスタイルなのだ。
私が彼の基盤として考えるもう一つの要素は、継続する力、つまりルーティンをいかに大切にしているかということである。
ある時、イチロー選手にこんな質問をしたことがあった。
「いままでに、これだけはやったな、と言える練習はある?」
彼の答えはこうだった。「僕は高校生活の3年間、1日たった10分ですが、寝る前に必ず素振りをしました。その10分の素振りを1年365日、3年間続けました。これが誰よりもやった練習です」
私は現在、少年野球チームの監督を務めているが、それと比して考えてみると、彼の資質がいかに特異なものであるかが良く分かる。
例えば野球の上手な子にアドバイスすると何をやってもすぐできるようになる。下手な子はなかなか思うようにいかない。
ところで、できるようになったうまい子がいつの間にかその練習をやめてしまうのに対し、下手な子は粘り強くそれを続け、いつかはできるようになる。そして継続することの大切さを知っている彼らは、できるようになった後もなお練習を続けるため、結局は前者よりも力をつけることが多いのである。
その点、イチロー選手は卓越したセンスを持ちながらも、野球の下手な子と同じようなメンタリティーを持ち、ひたすら継続を重ねる。私はこれこそが、彼の最大の力になっている源ではないかと思う。
2000年に結成した私の少年野球チームは当時9名の部員だったが、現在百名を越える数になり、その中から多くの甲子園球児が生まれていった。現在、プロで活躍している田中将大(まさひろ)投手もその一人である。
彼らには自分がイチロー選手から学んだことを折りに触れては話し、野球に取り組む姿勢としてそれを生かしてほしいと伝えてきた。
自分で目標をもち、それに向けての継続を怠らなければ、必ず次の段階へと自分を押し上げていくことができる。そしてそれは、人生を生き抜く力にも繋がっていることを、野球を通して伝えていければと考えている。
【「致知」より 】
Posted by 深谷ジュニアソフトボールクラブ at 14:51│Comments(0)
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